Nerdyな人が増えて来た喜ばしい日々
by nerdy
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
リンク
最新のトラックバック
アバド&ポリーニのノーノ..
from クラシック音楽ぶった斬り
ペライア&メータのショパ..
from クラシック音楽ぶった斬り
ポリーニ/ショパン・リサ..
from クラシック音楽ぶった斬り
ポリーニのドビュッシー:..
from クラシック音楽ぶった斬り
アシュケナージのシューマ..
from クラシック音楽ぶった斬り
ブレンデルのシューマン:..
from クラシック音楽ぶった斬り
ポリーニ&アバドのブラー..
from クラシック音楽ぶった斬り
カラヤンのシューマン:交..
from クラシック音楽ぶった斬り
リヒテルのシューマン:ピ..
from クラシック音楽ぶった斬り
ルービンシュタインのシュ..
from クラシック音楽ぶった斬り
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

マウリツィオ ポリーニのカーネギーホール リサイタル
e0037884_22435884.jpg

昨日の日曜日26日は最高に幸せ気分と名残惜しさがまざった心持ちで帰宅しました。
来年まで一年間待たなくては、、、。
今年のリサイタルも大成功

第一部
ベートーベン ソナタ「テンペスト」と「熱情」

休憩(調律師が高音部を調律)

第二部
シューマン 「ファンタジーC」
ショパン マズルカ
ショパン スケルツオ2番

アンコール
エチュード12番「革命のエチュード」
ノクターン8番
エチュード4番
バラード1番

座席も文句なし。目線に白鍵と手とペダルが見える。ポリーニはペダルを非情に頻繁に使う。

「テンペスト」を弾き始めた時、ピアノの音が少々籠っているかのように私の耳に聴こえると同時に音と音の響きと波長の交わり方が目立って強烈に聴こえた。カーネギー ホールの室内の建築様式の影響かなあ、あるいは私の耳が刹那 水でも溜まったのかなあと考えたりした。

シカゴの演奏のレビューの一部(ベートーベンの曲の演奏の部分に少々マイナスのレビューが書かれているので その影響でピアノの調律に deep resonance を効かせるようにしたのかなあ。ポリーニほどになればレビューなど気にしないとは思うけれど。)

Pollini travels with his own Steinway, an instrument engineered by the Italian master technician Angelo Fabbrini. The piano's hard clarity and brilliance suits the pianist's manner, but its lack of deep resonance deprived the Beethoven "Tempest" and "Appassionata" sonatas of a certain sonorous weight. Still, it was fascinating to hear Pollini treating the Adagio movement of the D Minor sonata like an extended improvisation. And his heroic and flawless execution of the "Appassionata," brought the audience to its feet, roaring.

The piano's hard clarity and brilliance suits the pianist's manner,と書いて, それなのに  but its lack of deep resonance deprived the Beethoven "Tempest" and "Appassionata" sonatas of a certain sonorous weight

これはレビューを書いた人がピアノのペダルが重くなった近代のピアノを考えてベートーベンを解釈しているから こういう矛盾した論理が正統化されるのではと考えたりする。

個人的にはポリーニの熱情ソナタが1番好きなので、しかもDeep Resonance を効かせたい小節には非情に効かせていて、私にとっては、どの演奏家のよりも一番深淵で立体的であるので、ピンピンに張った部分とコントラストになって相互に最高の良さを出していると私は聴くので耳慣れしていなかった可能性が高い。今回のカーネギー ホールでのベートーベンはコクのある液体を思わせるベートーベンの演奏で年期の入ったワインのような「テンペスト」と「熱情」。休憩時間は非情に満ち足りた気分で過ごせた。

シューマンの「ファンタジーC」もファンタジーの境地に誘い込まれるような演奏、
ショパンは、文句なしに最高の最高。しかもスケルツオの終り方はアッと聴衆を思わせるほどの絶妙さ。

ポリーニを聴いていると私は何時も縦に大きな円が間を置かずに次々と描かれて行くようなイメージが浮かんで来る。

拍手が鳴り止まないのでアンコールはショパン4曲。バラードを弾き終わって退場する時、両肩をチョコチョコと上に上げて「もう肩がコチコチだから」という感のシグナルを送った。


サイン会は新しいCDは全て売れきれ。私はリサイタルが始まるベルが鳴る前に購入しておいたから問題なし。とてつもなく長い列。

いよいよポリーニまで6−7人ほどになった時、私は充分にポリーニを観察。
あんなに写真写りと実物が違う人って珍しいのでは。実物は非情に骨細でキャシャで痩せていて、顔も細面、横顔も小さく女性ならカメオのブローチの横顔、雰囲気や姿が非情に美しく、笑顔が美しい男性だ。

手は普通の人より大きな手に違いないと思っていたけれど意外に小さな細い手の甲に長い指。サイン中も左手の指をキチンと揃えて右手のペンの持ち方もチマチマとした感じで、茶道で習わせられる指の揃え方。あの骨細の体と手に あれだけのパワーが潜んでいるとは演奏を聴かない限り誰も想像できない外観をしている。

傍でサイン会をヘルプする人に「1人に1つのサインで」と言っている低い声も聴けた。

肝心の私の番になったら私はポリーニと目を合わせる勇気すら無く、ポリーニの手を見ていてサインが終わったらポリーニの顔を見ずに「サンキュー」と言って私は立ち去ってしまった。これ失敗。目を見たかったな。来年は頑張って目を見ること。
29日水曜日はメリーランド州でリサイタル。それが終わるとミラノに向かって帰国
[PR]
by nerdy | 2008-10-28 12:29 | マウリツィオ ポリーニ
<< ニューヨークタイムズ紙のポリー... ポリーニのリサイタル前日 >>