Nerdyな人が増えて来た喜ばしい日々
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THE FISHERMAN AND HIS SOUL
著者:オスカー ワイルド
出版:バーンズ & ノーブル、オスカー ワイルド全集より
年齢: 1891年 37歳の作品

やはり、オスカー ワイルドの本が私のサイトに無いのは、私には物足りない。
そこで、一ヶ月程前まで持っていたウエブサイトに載せていた読後の中から掲載することにする。
オスカーの全作品は、まだ1/4ほどは未読である。いっときに同じ著者に集中して、その人の本ばかりを消化不良と飽きが来るまで取り憑かれた様に読む傾向にある私は、悪くすると、もう沢山と逃げ出すハメになる。オスカーが、私にそう思わせる著者の一人だ。
休憩も充分とったので、そろそろ残りを読み始めても良い頃だ。

さて、この”The Fisherman and His Soul” は私は大の大好きな著書であるので、是非、載せる事にする。

若い漁師が一人で漁をしていて人魚を釣り上げた。その人魚のあまりの美しさに心を奪われた漁師は、結婚して一緒に海の中で生きて行きたいと告げる。

人魚は、人間の魂を捨てたら結婚すると答えて海の中へ消えて行く。

漁師は、目にも見えず、触れる事もできず、知りもしない魂などいらない、と思う。そこで,神父のもとに助けを求めに行く。しかし神父が若者に言う。

「人の魂は神からもらった大切なもの。この世で一番貴重なもの。肉体の愛は悪だ」と。

悲しくなった漁師は、街の物売り達に魂を買ってもらおうとする。しかし物売り達は言う。

「魂など何の値打ちもない。それよりも体を売って、その奴隷になった方がいい。」と。

神父は、人間の魂は一番貴重であると言い、物売り達は、何の値打ちもないと言う。さあ、どうしたものか。

遂に魔女のもとに赴く。魔女は人間の魂の捨て方を知っていた。魔女に言われた通りにして、漁師は魂を捨てる。その時に魂は、心もくれるように懇願する。しかし漁師は心は渡さなかった。

漁師と人魚は海の中で幸せに暮らし始めた。

一年に一回は漁師は魂に呼ばれて海辺に上がってくる。

魂は、漁師の体を離れてから流浪の旅を続けて外国を回っていた。その話を魂は漁師にしながら、一緒に旅をしようと漁師を誘う。2度は拒否していたが、3度目に会った時、遂に魂の話に魅せられ、漁師は魂と一緒に旅をする事にした。美しい足をした踊り子と踊る話を聞いたからだ。人魚は踊りができなかった。

しばらく、魂と一緒に旅をしていたが、漁師が魂に心をあげていなかったので、魂は漁師に悪い事ばかりさせる。

魂や知識よりも愛が一番大切だと信じる漁師は、人魚のもとに戻ることにした。海辺に戻ると、そこに人魚の死体が打ちあげられているのを見つけた。悲しみで漁師の心にひび割れができた時、そこから魂は入って漁師の心に戻る。魂は体から離れる事ができても愛する対象への愛は離れないと漁師は言う。

結局、波にのまれるに身をまかせて漁師は死ぬ。

この二つの死体は、野に埋められる事になった。

3年が経ったある聖日に神父は、教会の中が不思議な白い花で一杯になっているのを見た。その中に居る神父は、神の言葉を述べることにになっているが、何処から来たのがわからない神秘的な白い花と、その芳香の為に、神父の意志からではなく、自然に口から出る言葉を話すことになった。そして神父は、全てを祝福するように変わった。

物語風に語られるオスカーのスタイルは、誰かが童話を読み聞かせてくれている様な感じがする。
「THE HAPPY PRINCE」、「THE NIGHTINGALE AND THE ROSE 」等と同じ意味深長なテーマを、綺麗な絵物語を繰り広げるスタイルで書き上げている。こういうのを芸術と私は思うが、オスカーは「THE PICTURE OF DORIAN GRAY」の著書の序文に、「芸術とは、役にたたないものだ」と書いている。

オスカーの本は大人向け童話であると私は思う。どんなに人生を長く生きて来ても、様々な中を潜って来たとしても、また、それを大人というとしても、童話を愛する大人の心の中には幼き子供が生きているという事である。
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by nerdy | 2005-08-20 09:58 | 読書
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