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サイレント ピアノ
ふとした事から知り合った日本人駐在員の奥様のお宅で生まれて初めてサイレント機能の付いたピアノを体験、問題解決に対処するグッド アイディア。
日本で言うマンション、それも204世帯を抱えるビル住まいの私がピアノの音が他の住民に漏れるのが明白な事に神経過敏になってしまって、防音の敷物をインターネットで探したり、ピアノに毛布をかけたりしているのを知って、同じくNY市でビル住まいをしている彼女は「一度 サイレントピアノをさわってみたら」と私を自宅に呼んでくれたのです。 ピアノに取り付けた機器のスイッチを入れてイヤホンを頭から被ってピアノを弾くと曲はイヤホンから聞こえるのだけれどもイヤホン外は全くの音無。だから傍に座っていても全く聴こえて来ない。イヤホンを頭に被ってピアノに向かって座って、指の動きと同時に鍵盤の鍵が無音で凹んで行く様子を目にするだけ。 最近は殆どのピアノに3つのペダルが付いているけれどもアップライトのピアノの中で真ん中のペダルはダンパーであるピアノがある。私のもソオだけれどもダンパーのあるピアノなら機能の後付けが出来るそうだ。 ピアノの箱の中にコンピュータが取り付けてあって、ピアノのキーを叩いてもハンマーが弦を打たず、コンピュータがキーを感知して 音を出すというもの。それが ちゃんと曲になっている。 難点はキーの打ち方が不揃いだったり未完な打ち方であってもコンピュータが感知してしまって均等の音を出してしまうので 実際は弾き方にバラつきがあっても指が揃っているように聴こえてしまうという短所がある。つまり聴いているのは実際に弾いているのとは違う場合の可能性が大いにある。 でも 楽譜を取りあえず弾く練習の目的には非情に良い。練習したければ真夜中でも出来る。自分の時間が持てたと思ったら夜が更けていてピアノを弾く時間を持つのが困難という問題も軽減する。 しかし不思議なものでサイレント機能を入れたのは ほんの2−3分で、無言の合意ででもあるかの様に彼女はサイレント機能は外してしまった。やはり物足りない感がするのは確か。二人で交互にいろいろな曲を弾いて交換して、ここは楽譜はコオなっている、あそこはアア、ここは腕をこんな感じにしたら音がコオなって、とピアノを弾きながら話しを弾ませる。 ピアノ仲間のグループ学習の様に独りで取り組む曲やピアノに対する思い入れ、また自分とは違ったスタイルを聴いて あれこれ交換しあうというのは非情に前向きで明るい。 ピアノは感情を入れるという問題が何時も付いて回るけれども、感情を入れるとは腕や手首や肘や肩などの動きにもかかっているのでは、内面が動きになるのであって、それが感情を入れるという事にも繋がる。例えばバレエ、バレエは動きが全て感情を表現するように。 あるいは彼女が言うように この部分は指先から涙がこぼれ落ちるように、、。言えている。 その日の気分によって曲の感じや選曲も変るという事は 感情がなせる事だわ。 「Don’t think. Just dance」とは リンカーンセンターとニューヨーク シティー バレエを設立した今は亡きジョージ バランチンの有名な言葉だけれども すごくインパクトのある言葉ですよね。 やはりピアノ仲間のグループとピアノの先生が私には必要だと ひしひしと これこそ感じた日。確かにピアノを弾くのは本人で、練習も本人で 本人が自分で掴むものであるにつきるけれども、自分では見えない部分というものが必ずあるもの。音楽は独りよりもグループが必要だわ。
by nerdy
| 2009-07-25 15:23
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